この度のイベントについて、至った経緯と当日の様子をご報告させて頂きます。

すみだ障害者就労支援総合センターは、
東京23区初の総合的な
障害者の就労支援センターで、
その運営は開設前から様々な
団体に注目されていました。
詳細は、HPをご覧下さい。
http://www.sumida-ganba-work.com/
この施設を象徴するキャラクターマークを
デザインし、施設のリーフレットを
制作させていただいたのですが、
丁度その折にnido sandoの初の
グループ展が開催されました。
区の福祉課の担当者が来場され、
ジャンルの幅が広く、
普段美術や工芸に興味がない
人でも楽しめる展示内容だと、
とても感激していらっしゃいました。
そして、私達nido sandoなら、
普段障害者が接しづらい
美術工芸分野への橋渡しをし、
彼らに新しい楽しみを供給できる
のでは?と、仰って下さいました。
この施設には障害者の余暇支援があるので、
一般公開ではそれに
通じるようなワークショップを開催し、
その後は余暇支援の事業の
サポーターとして関わっていくことで、
区役所の関係者・関係諸団体に、
nido sandoのことを認知してもらい、
展示会はその余暇活動の発表会という
ことで開催しようという
運びになりました。
ワークショップでは、
インフォメーションサイン
(会場のイベント案内をするもの)の
キャラクターが描かれたプレート部分に、
皆で色を付けようというもので、
これは私(イラスト)の
分野の一環と捉えました。


グループを紹介するにあたって、
さらに展示物があったほうが、
ジャンルの多様性をアピール出来、
正子さんのあみぐるみは、
テイストとユニークさが、
目を引いて印象に残り、
障害者にも受け入れられるだろう
ということで、
先方からたっての要望で、
展示することになりました。
本来でしたら、皆さんの作品を
1つずつでも展示した方が
良かったのですが、
会場が狭いので
今回の展示は、あみぐるみとnido sandoの
インフォメーションボードだけに
しました。
3月2・3日の2日間に掛けて
一般公開されましたが、
この様な施設の公開では異例の
400人を超えた来場者が
あったようです。
ワークショップも、作業自体が
簡単なので殆どの方に
ご参加いただき、
殆どの方が正子さんの
あみぐるみに驚嘆していました。


そして、余暇支援に興味を持たれた方、
nido sandoに興味を
持たれた方がかなりいらっしゃいまして、
健常者(非登録者)でも
余暇活動に参加させて
欲しいとのリクエストを頂いたり、
グループ展が開催されるなら
是非知らせて欲しいと名刺を頂いたり、
障害児の放課後活動をしているのだけど、
そのような工芸の見学や
ワークショップが出来ないだろうかとの
ご相談らしきものを受けたりしました。
二日目に、正子さんもご来場されましたが、
既に多くのファンが出来ていたので、
皆直接会えたことにとても喜んで
いらっしゃいました。
特にトラブルも発生せず、
福祉課の担当者・施設運営者からも
ワークショップの成功に賞賛を頂きました。
公開が終わったあとになってしまいましたが、
小島さんもいらしていただいて、
余暇活動運営責任者や施設所長との
顔つなぎが出来きました。
今回のワークショップでは、
アクリル板にアクリル絵の具を
タンポを使って色付けする方法を用いて、
一人数回ずつポンポンと
叩いてもらいました。老若男女、
ある程度の障害をもっている人でも
比較的ラクに楽しく色つけが出来たようです。
タンポに用いた材料が、
普段比較的手に入りやすいもの
(ウエス(Tシャツや肌着の着古したもの)を
使いました)だったので、
何かしらワークショップで用いられそうです。

インフォメーションサインは、
現在、着彩部分に保護剤を塗って
乾かしているところなので、
完成したら写真を取ります。
以上、ご報告でした。
報告者
nido sando メンバー
にご蔵さん <イラストレーター>
http://2do3do.web.fc2.com/nigozo.htm
